サーモウッドという技術について 豆知識②
サーモウッドはフィンランドの国策として開発された技術です。出来た木材は薬剤を一切使わず熱と水蒸気だけの高圧乾燥技術によって造られた環境に優しい木材です。
簡単に説明しますと、木材を210度まで加熱し、蒸し焼き状態にして、水分をほとんど抜きます。その後、水蒸気をあてて、含水率4~6%に調整して出来上がりだそうです。
その技術の特徴
①耐久性・耐腐食性が高い。 熱処理により、材中の糖分が変化し、減滅しますので、防腐性・防虫性が向上します。
②寸法安定性に優れています。 水分の吸収率が処理前に比べ、約半分になります。このため、水を吸ったり、吐いたりする量が減るため、反ったり、曲がったりしにくくなります。また、防腐性も向上します。
③木材の色水が出ない。ウリン等は水に濡れると色水(樹液)が出て、周囲を汚すことがありますが、サーモウッドは色水は出ませんので、ご心配要りません。
また、私どもガーデンファクトリーで使用しているサーモウッドは「メルバウ」という樹種で、マレーシア産のハードウッドの部類です。非常に硬く、密度もある木材に加え、この技術でさらに耐久性は高まっております。この材料はまだあまり知名度は有りませんが、ウッドデッキを造るにあたり、今一番良い材料でないかと思っております。